
Eye
見えない価値を 見抜く眼
数え切れないほどの本物に触れ、目に焼きつけてきた経験。その総合が、「これは本物だ」という直感になります。
同じ一碗を、私たちはこう見ています。
鑑定は、勘ではありません。見るべき場所が決まっていて、その一つひとつに、時代と作り手の痕跡が残っています。下の一碗で、その読み方をお見せします。
口縁の歪み手でつくった証が、ここに出る
釉薬の貫入二百年ぶんの、ひび
釉だまり窯の偶然は、二度とつくれない
高台の削り轆轤の癖が、時代を語る
この眼が 価値を決める
Four Eyes
眼を支える 四つのもの
01
知識
時代ごとの技法・材料への、深い知識。土、釉、成形、焼成。どの時代の、どの窯の手つきなのかを読みます。
02
経験
無数の本物に触れてきた、経験の蓄積。本物を見た量だけが、偽物の違和感に気づかせてくれます。
03
感触
手に取って感じる、質感や重みの記憶。写真では決して分からない情報が、掌に残っています。
04
来歴
誰の手を経てきたかの読み解き。共箱の箱書、添状、伝来。品物の外側にある情報も、価値の一部です。

見えないものを 見えるようにする
眼だけに頼るわけではありません。十倍のルーペで銘や土を確かめ、紫外線光をあてて過去の補修の跡を浮かび上がらせる。共箱の箱書と品物が、本当に一致しているのかを照らし合わせる。
そうして集めた事実を積み上げたうえで、最後に判断するのが、長年かけて養った眼です。

Contact
捨ててしまう前に 一度 私たちの眼に
一点からでも、蔵まるごとでも。「これは価値があるものですか?」という素朴なご質問から、丁寧にお答えします。